汎用呪文プロンプトの検証をしてみた-PART1-

AIイラスト

誰でも高品質なAIイラストをStable DiffusionやNovelAI, Anyting v3.0などで生成することができる「汎用呪文」を検証してみました。

あまりにも対象の単語数が多いのでおそらく複数記事に分かれると思います。ご了承ください..

汎用呪文とは?

汎用呪文とは、どのようなキャラクターを作りたい場合でも、Promptにこのワードさえ指定しておけばイラスト全体の品質が上がるものを指しています。

ちなみに私が独自にブレンドした汎用呪文のみを使って作成したイラストがこちら。

 

私のPromptは記事内で公開しようかなと思います。(最後まで飛ばさないで~)

ちなみに普段はTwitterでPromptの公開をしています

よく使われている呪文一覧

TwitterやAIイラストコンテストなどでよく使われているタグはこちら

  • illustrations
  • best quality
  • masterpiece
  • concept art
  • wallpaper
  • highres, 4k, 8k
  • beautiful~
  • detailed~
  • 1girl, solo

などなど…

いや、既に多くね?

A.多いです。

しかし、私はこれらのタグすべての係数を調整するまで研究を重ねた術師!
その検証を次からしていきたいと思います。皆様付き合ってください。笑

汎用呪文の検証

※ここからは割と感覚的なところも増えてきますのでご注意ください。
あくまでもイラストなので定量化できないことも多分にあるのです…

■illustrations

“illustrations”の有無でどう変化するかの比較がこちらです。

(illlustrations: 1.3)とは、私が普段利用しているPromptで、”illlustrations”を1.3倍に強調するという意味です。
“lllustrations”の特徴は、全体的にコントラストが落ち、写実的ではなくなってイラストっぽくなるところかなと思います。
個人的には、”illustrations”を使用するのと並行してライティング系のPromptを入れるとイラストの良さが出る気がします。

 

1.3倍と1.5倍の比較です。右下の画像は両方かかっているので1.95倍ですね。
やはり光量が落ちるので、瞳のハイライトが顕著に変わります
1.5倍でもよさそうですが、他のPromptと相対的に見たときにメリハリをつけるため、私は1.3倍を採用しているといった形です。

 

■best quality

“best quality”の有無での比較画像です。

あれ?あんま変わんなくね????

 

 

角度が必要なのかもしれないと思い、係数の比較と同時に検証してみました。

1.3倍と1.5倍で比較してみました。どちらもかかっているときは大体2.0倍くらいです。
どうやら顔のPropotionが大人っぽくなるみたいです。約2.0倍だと強調されすぎてるように感じます。
“best quality”の影響だけ考えると1.5倍もよさそうに感じますが、私は他のPromptの影響も加味して1.3倍を使用しています。
意外と影響力が低い気がするので、割と強めにかけても良さそうです。

 

■masterpiece

巷では「masterpiece顔」という言葉もあるくらいですが、影響度合いはどの程度なのでしょう?
実は普段”masterpiece”を採用していないので、今回は{masterpiece}に対応する1.2倍で検証してみます。

手生えたが??

 

 

背景も微妙に変わってますが、もう一度試してみます。

構図がだいぶ変わりますね…
全体的に光量が増えて、3D系に寄っている気がします。
ライティングが強くなるとリアル寄りになるので、ここは好みのような気がします。
私の場合は「イラスト」であることに価値を見出したいタイプなので”masterpiece”ではなく他のPromptで光量は調整していますが、今回の検証で上級汎用呪文なだけあって非常に優秀だと感じました。

係数の影響も見てみます。1.2倍、1.5倍、1.8倍で比較します。

 

どうして髪色が変わったのか分かりません笑
よく見ると瞳も影の量が増えて暗くなってますね。検証中のPromptは色の指定を一切していないので不思議です。
これら以外にも何回か生成してみましたが、3DCG寄りになることによって原色や極端に明るい色、ビビットな色は影が入って暗くなる印象でした。
イラストチックな作品を作りたい場合は、もしかすると避けた方が良いのかもしれません(?)

 

■concept art

PART1最後の検証は”concept art”です。今までのPromptに比べると少し採用率は低いと思いますが、全身のイラストを作成するときは非常に優秀です。
(個人的に”full body”があまり効率がよくないと思っているためです…笑)

係数は普段使用している1.2倍で検証してみます。

やはり、少し引きの絵になって全身が映りやすくなります。
どちらかというと、品質が上がるPromptというよりは、全身映ったイラストを作成したいときに使うと効果的に感じます。

 

係数が大きくなると前述したように全身が映りやすくなりますが、詳細な部分の形が崩れることが多くなります。
Steps数を大きくすることで解消できますが、強調しすぎないことが重要な気がします。
(Step数の話はまた別の記事でしたいと思います。)

 

まとめ

PART1の検証は以上になります。
次回はwallpaperから続きをしていこうと思います。

正直、汎用呪文はかなり初歩的な内容だと思っていて、
さらに深い話題を記事にしていきたいと考えているのでこれから更に面白くなっていくと思います!
(NPとかSamplerとかStepsとかScaleとか自作Promptのコツとか単語数を減らすコツとか…)

一般的に使われている汎用呪文も実は1つ1つ特徴があるので、
理解度を深める上でこの記事があなたの一助になればと思います。

 

ではまた。

 

最後に、普段使用している汎用呪文を掲載しておきますね↓

(1girl: 2.0), (illustrations: 1.3), (best quality: 1.3), (official concept art: 1.2), (outline: 1.2), (dynamic pose and angle: 1.6), (looking at viewer: 1.4), (4k wallpaper: 1.2), (limited tone: 1.8), (cinematic light: 1.2), (CG: 1.1), (all intricate: 1.2), (flat color: 1.7), *//*, (beautiful detailed eyes: 1.5)

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